ymskのメモ

20130226

コンクリート試験

苦楽園の家Ⅱはコンクリート打設は完了し,小屋組もほぼ出来上がった状態.

そのコンクリートって,大丈夫なのと思われているところがあるかもしません.

基本的にはセメントと粗骨材(砂利)と細骨材(砂)と水を混ぜ合わせて化学反応で固まることを利用しています.

その際に,どんな強さのコンクリートを現場に打設するかは,まず配合報告書というものをコンクリートプラントに作成してもらいます.

で,構造設計で決めた基準を満たしているかをチェックしていきます.



強さ,水の量,水とセメントの比率などなど,すべてチェックしていきます.

コンクリートを打つ時期によっても予定通り強度が出にくいことや,施工誤差というものがあるので,そのあたりで安全を見たりもしているんです.

書面でちゃんと条件を満たしていることができてはじめて,コンクリートを打設することができます.


打設の当日には,配合計画の通り運ばれてきたコンクリートを現場で,上の写真のような試験をしていきます.

右からスランプ(コンクリートの流動性),塩分量(海砂の塩分が残っていないか),温度,空気量です.
当日,材料を混ぜてからでしか確認できないものをここでチェックします.

それぞれ基準の範囲内に収まっているかをチェックしてからの打設になります.

そして,左に円柱上の入れ物にコンクリートが入れてあるものが供試体といって,後日ちゃんとコンクリートの強度が出ているか確認するためのテストをするためのものです.
その結果はまた後日に.

こんな風に,計算されたものをきちんと実施できているか,ちゃんと確認しながら,RCの建物は造られていきます.

工務店さんの施工に対してきちんと,図面の通りできているかチェックするのも現場の監理者である私たちの大事な仕事なのです.

SIMPLEXでは今日も現場できちんと図面通りできているチェックをしています!



20130220

あっという間

年始に書いてから,あっという間に2月も後半に.

ブログの更新がないと直接クレームのお電話もいただき,うれしい?限りです.

いや,待っていてくださるんだから,ほんとうれしいです!!


おかげさまでSIMPLEXではたくさんのプロジェクトが進行中.

まだまだ,公にできない相談のお話から,実施設計まで,大忙しで,楽しく仕事をさせてもらっています.

頑張って,良いものをつくっていきます!


そのためにも,誰か力を貸してください!

現在スタッフ募集中です.

条件は,クライアントによろこんでもらうために仕事ができる素直な人!

是非是非ご応募ください.

詳しくは こちらから!


で,近況報告を一つ.

苦楽園の家Ⅱは実はRC部分は打設完了.

現在,養生,小屋組のための準備中です.


現場の確認に行ったときに仕入れた最近の型枠事情をご紹介.

型枠工事はコンパネと言われるベニヤ板を加工して,木の枠を作って,その中にコンクリートを流し込むための枠なのですが,当然,ベニヤ板なのでまわりを覆ってしまえば,中は真っ暗になります.

でも,いまではFRP(ボートや浴槽,カーポートの屋根などにもつかうもの)板を床の型枠に使って,作業中の明るさか確保されるようにされているんです!

 こんな感じで.(上に明るくなって穴があいているように見える部分にFRP板がはめてあります.)

いやー明るい!



現場の状況確認も楽々です.


上から見ると黄色いのがコンパネ,白い部分がFRPです.


真っ暗な中で型枠の締め固め作業などをしなければいけけないので,投光器で照らして明るくしていたのですが,そのときに型枠を支えるサポートと呼ばれるこの鉄の棒を作業中にぶつけて壊れてしまい,すぐダメにしてしまったりしていたのですが,コンクリート打設までは,その心配はなくなりますね.

コンクリートを打ってしまえば当然真っ暗になってしまいますが,とってもエコでいいアイデア.

鉄筋コンクリート(RC)の住宅を得意とする設計事務所としてはこのあたりの情報を仕入れながら,ますます,現場監理に磨きをかけて行って,クライアントに安心して住宅を引き渡せるように精進してまいります!