ymskのメモ

20121019

穴掘り

苦楽園の家Ⅱも本格的な工事に入ってきました!

掘削工事といって,地面を掘って,基礎などの地中に埋まる部分の工事ができるようにしていきます.

トラックが出入りするので,近隣の方にはご迷惑になるかと思いますが,ご協力とご理解をお願いします.


そして,今回は直接基礎と言って,基礎を堅い地盤の上に直接載せてたてるという方法です.

地盤が良好でなければ,杭を打ったり,地盤改良とよばれることをしなければいけないのですが,

今回は堅い支持層があるので大丈夫.

でも,油断は禁物で,ボーリング調査はピンポイントで行っているので基礎の下が本当に設計通りの地盤かを確認する必要があります.


そのために構造設計で定めた地層のボーリング調査したときに採取した土のサンプルを用意して,現地で同じものかを目視とてざわりで確認します.

ちゃんと現場で確認するのが私たちSIMPLEXのモットー.


灰色と褐色の混ざったような土が見えますが,これが今回の支持層.



この上の茶色の土は柔らかいもですが,この灰色の土は風化土といって,花崗岩(御影石)が風化して,押し固められたものでかなりカチカチです.

色は確かに錆御影のような色をしていますね.

このあとは,ここに砕石を敷いて,建物の位置を決めるための捨てコンと呼ばれるコンクリートを打設していきます.

しばらくは土との戦いになりますが,現場のみなさんよろしくお願いします!



20121010

三連休

この三連休は徳島でイベントに参加してきました.

来場された方に自分たちの作品の説明や設計事務所との家づくりがどんなものか説明して,一緒に家づくりができるように進めて行くというもの.

いつも気になるのは,多くの方が設計事務所というのは敷居が高くて,言うことを聞いてくれないし,頼むと建物が高いものになるし,その上高い設計料もとられるというイメージがあるようで,ハウスメーカーさんや地元の工務店さんではなかなか満足できないけれども声をかけるのはどうもと二の足を踏まれてしまうということ…

残念なことだけどそれが現実.


ここで少し誤解を解かせていただければと思います.

○敷居が高い
決してそんなことはなくていつでもお声をかけてもらえるのをみんな待っています.
弊社では相談は無料ですし,話をしていて相性が悪ければお断りしていただいても構いません.


○言うことを聞いてくれない
確かに今でもそんな大先生がいらっしゃるのかもしれません.
普通の設計事務所は,お施主さんの要望をお伺いして,要望を満たすようなプランを提案し,何度も打ち合わせをして理想のかたちに近づけていきます.
ただ,プロの目から見てそこはそうしない方がよいと思うような要望には,きちんとその理由を説明をして違う方法をご提案します.
つまり,言うことは聞いてから,言うべきことは言うということです.

○建物は高いものになる
私たちの家づくりは0から始まるオーダーメイドになります.比較するつもりはないのですが,ハウスメーカーさんのように数種類の決まったものから選ぶのではないので,一つの家をつくるときに注文する量はある程度です.それに対して,ハウスメーカーさんなどは決まったものを大量に安く仕入れてそれを使うわけで単価的にはどうしても上がってきます.
ただ,私たちには決まった仕様というものがないので,高い材料を使うところ,廉価なものを使うところをお施主さんと打ち合わせできめることができます.例えば床壁天井すべてベニヤ張りなんかもできてしまいます.そして,ピンキリの商品の情報を常に集めています.だから,お話の中でここは良いものをご提案すべきと思えばいいものをご提案して,その代わりに安くしておける部分は廉価なものを使いましょうとバランスをとっていきます.
そうして,完全オーダーメイドのメリハリのあるものを設計します.
それは好き放題言えば高いものになりますが,コストを調整していけばそんなことはありません.


○高い設計料もとられる
設計料はただ図面を描いていただくものとは思っておりません.
工務店さんに見積りを取って内容を精査します.いままで設計してきた実績や社会情勢などから見積書の単価や数量を見ていき,少しでも気になるところは工務店さんに確認をしていきます.
工務店さんがよくわからないところは高めに入れておこうとされていれば,詳細を説明して,それほど金額がかからないことなども理解してもらいます.その結果を踏まえて,工務店さんの利益もきちんと出るように最終の金額を提示してもらいます.これをするだけで物件によっては数百万円コストを抑えることもできます.

さらに,工事を着工すれば現場監理をおこない,図面通り,基準通り現場が施工されているかをチェックしていきます.安全なものがお施主さんのものになるのを,お施主さんの代わりに常にプロの目でチェックをしていきます.

そこにオーダーメイドのデザインが加わっています.
デザイン・コストコントロール・現場監理全てを併せて,設計料としていただいているのです.
場合によってはコストの精査だけで設計料すべてがまかなえてしまうような物件もあります.



なかなか私たちの周知不足で理解いただけない部分もあります.
すこしづつでもみなさんに理解いただいて,安心できる安全でよい建物を適切な金額で手に入れていただければと思います.

20121005

着工+打ち上げ

ついにあたらしい現場が着工です.

苦楽園の家Ⅱ(別の名前があるのですが,しばらくはこの名前でいきます)です.















 搬入経路に鉄板を敷き,仮設水道,仮設トイレ,排水のトラップを設置して,敷地境界の逃げのポイントも出してもらっています.

なにより大きかったのはお隣の敷地を借りることができたこと!

資材置き場や搬入経路や現場事務所ができ,これで近隣さんへのご迷惑を少しは軽減できると思います.

ほんとお隣の敷地を貸してくださったT様には感謝感謝です.



気が向いたときにまたこの現場の情報をあげて行きます.

来年の竣工がたのしみです.



そして,先日,オープンデスクの学生さんとこの新しい打ち上げをしました.
 
それぞれが別の日程に来ていたりして,お互い面識のない学生さんもいましたが,

 たのしい時間が過ごせました.

次回は学生さんたちだけで飲みにいくようですし.

ここでの経験が就職するときに少しでも役立ってくれるならうれしいです.


オープンデスクの学生さんがいなくなれば,本格的な秋のはじまり.

秋の夜長には現場の監理と実施設計に新しい提案,そしてコンペと忙しくて楽しい時間で消えて行きそうですが,引き続きSIMPLEXは頑張っていきます.